2015年12月08日

【神話】「い」の項・神話に出てくる固有名詞その他

【覚書】神話に出てくる固有名詞その他・「い」の項
・このページは管理者が新しい情報を入手するたび、更新されていきます



N695_klumototaiyounohizasi500-thumb-350.jpg350%-1692.jpg



い=


・イアダルバオト(グノシス)(神)……デミウルゴス(世界形成者)の別名。(引用→可視の世界を物質からつくったので、かれの本質そのものは不完全だった。ヘブライの信仰に共感するか反感をもつかによって、いろいろな派がイアダルバオトに高い地位や低い地位を割り当てた。しかし、かれを、精神的世界や天界や天使たちを想像した最高神とみなすようなことは、けっしてしなかった。大きなオフィテス(拝蛇)派は、ヘブライの神に反対する断固たる立場をとった。かれらの教理では、イアダルバオトは神聖な存在に値しないような特性をもつものだとされた。イアダルバオトは、高慢で無知で復讐心に燃えていた。かれは、自分の想像には不満だったので、イヴという女性によって自分の労作を破壊しようと欲した。しかしソフィアは、人間を誘惑して知恵の木の実を食べさせようとするヘビを送った。この木の実は、イアダルバオトが人間を無知の状態にしておこうと考えて食べることを禁じていたものだった。この知恵を得たおかげで、人間はイアダルバオトと戦いを交えた。『旧約聖書』の真意は、この残酷な闘争にある。父なる神が人類を救うためにキリストを送るとき、イアダルバオトは、キリストを殺せとユダヤ人を煽動する。しかし、人間のかたちをした救世主のイエスだけが死に、神聖にして死ぬことのできぬキリストは死ななかった。)(K.セリグマン『魔法―その歴史と正体』平凡社世界教養全集p.105 Amazonリンク


・イーレム……世界がそれから創られたと考えられている原材料を意味する古代語(『相対論的宇宙論』佐藤・松田ブルーバックスP.129 Amazonリンク


・イキ・バラム(キチェー)……最初に創られ最初に形を与えられた四人の男の一人。「月のじゃぐわーる」または「とうがらしのじゃぐわーる」または「黒いじゃぐわーる」の意。ユカタン地方の一村でも、黒いじゃぐわーるの像がエク・バラム、またはエケ・バラムとよばれて崇拝されていた。バラムbalamには「妖術師」の意味もある。(レシーノス原訳『ポポル・ヴフ』中公文庫p.125,224 Amazonリンク


・イグニス・ファッツァス(妖名)……妖精の明かり(早川 浩『RPG幻想事典』日本ソフトバンク出版事業部 Amazonリンク


・イコンヌ/エイコンヌ……予兆する、前兆となる、予兆で人に知らせる。


・イコンヌプ……神に対して聞く者→巫者、巫者の憑神


・イシス……エジプト神話における、最も有名な神々のうちの一人。ホルスの母、オシリスの妻として、エジプトにおける良妻賢母の象徴。また、強い魔力の力とを持つ女神で、死んだ夫・オシリスを復活させたり、息子ホルスを王位につけるため、セトと壮絶な魔法バトルを繰り広げたりする。(『無限∞空間』「イシス Isis」の項)
 ゲブヌウトの子。オシリスの妹にして妻であり、ホルスの母でもある。生と死を操る魔力をもつ。(学研ムック『ゼロからわかる古代エジプト』学研 Amazonリンク



・イシュカカウ(キチェー)(神)……カカオ豆の神。(レシーノス原訳『ポポル・ヴフ』中公文庫p.66,216 Amazonリンク


・イシュカニール(キチェー)(神)……穂の神。(レシーノス原訳『ポポル・ヴフ』中公文庫p.66,216 Amazonリンク


・イシュキック(キチェー)(神)(女)……「小さな血」または「女の血」の意。クチュマキック(「いっしょになっている血」)の娘。二大英雄の母。(レシーノス原訳『ポポル・ヴフ』中公文庫p.57,215 Amazonリンク


・イシュ・コアル・カブ(神名)(中南米)……<大地の狂気の女>(ル・クレジオ『チラム・バラムの予言』新潮社 Amazonリンク


・イシュ・コアル・トゥン(神名)(中南米)……<石の狂気の女>(ル・クレジオ『チラム・バラムの予言』新潮社 Amazonリンク


・イシュタフ(キチェー)……カクチケール語で「少女」を意味する。(レシーノス原訳『ポポル・ヴフ』中公文庫p.161,232 Amazonリンク


・イシュタル(バビロン神話)……下の二項を参照。


・イシュタルの冥界下降……イシュタルとはバビロンで崇拝されていた大地母神(グレートマザー)だが、これが西方に伝わってギリシヤのアフロディーテ、ローマのヴィーナスになったという、愛と豊饒の女神祖型である。それはさらにエジプトのイシスやシュメール神話のイナンナにまでさかのぼるという。彼女のシンボルは蛇・ライオン・鳩である。
ともあれオリュンポスで浮き名を流した女神の先祖であるくらいだから、たいへんな多情であり、姉の冥府女王エレシュキガルを相手に、牧神タンムーズを取りあった。
このタンムーズはギリシヤ神話での美少年アドニスに相当し、神話学的にいうと冬に滅し、春に復活する農業神をあらわしている。
<冥界下降>のパターンは、つまるところ<他界交通>であり死の国との往還は――例えばイザナギ・イザナミの黄泉平坂(ヨモツヒラサカ)やオルフェ伝説にみられるように――死と再生の儀礼(イニシエーション)を再解釈する文化的表徴といえよう。
アドニスと同様、タンムーズも唐突な死を死に、イシュタルは悲嘆にくれる。そして彼女は(あわよくば愛人を運命の手からとりもどさんと)冥界へ降りてゆくのだ。
バビロニアの冥界は彼女の姉であるエレシュキガルが支配している。
女神イシュタルは七つの門をくぐって冥界へと降り、死の女王エレシュキガルの命をうけた番人にその装身具をすべて剥奪される。その間、地上では(生殖と豊饒神の喪失により)実りという実りがことごとく失われる。そこで至上神エアは、人獅子ナズシュナミルを使者として冥界につかわし、神命により特権的パワーを帯びたナズシュナミルは七つの門を通過する。そしてついに死の女神はイシュタルの虜囚をほどくのである。<生命の水>をそそがれた美神は(訪れたときとは逆に)門をひとつくぐるごとに装身具を返され、地上へと生還する――これがこの神話の骨子である。
ここで興味深いのは通常の冥界下降譚に加えて、いわゆる聖杯伝説的要素がまじっていることだ。<漁夫王>の伝承ともいうが、要するに何らかの神罰により王土が荒廃し、人民は飢餓や悪疫にあえいでいるという冬の時代に、失われた聖杯(グラール)を一人のえらばれた英雄(騎士)が探求し、試練をくぐり抜けたのちに獲得、もちかえることによって疲弊した王土を回復せしめるというヒロイック・パターンである。(後略)(川又千秋『創星記』ハヤカワ文庫p.237-238 Amazonリンク


・イシュタルの冥界くだり(バビロン神話)……ウルやニップルで発掘された粘土板文書に、約四百行にわたって刻まれていたもの。荒筋は天界から地獄に下った女神イシュタルが、門番のネティと押し問答の末、七つの門をくぐり抜けて、自分の姉である地獄の女王エレシュキガルに逢うという話である。(荒巻義雄『幻文明の旅』徳間文庫P.248 Amazonリンク


・イシュ・タン・ヨル・ハー(神名)(中南米)……水の中にいる女神(ル・クレジオ『チラム・バラムの予言』新潮社P.205 Amazonリンク


・イシュ・ティティベ(神名)(中南米)……女面鷲身の女神たち(ル・クレジオ『チラム・バラムの予言』新潮社P.194 Amazonリンク
0イシュ・ティティベ(素材使用).png

・イシュツール(キチェー)……むかで。(レシーノス原訳『ポポル・ヴフ』中公文庫p.113 Amazonリンク


・イシュトフ(キチェー)(神)……雨の神。(レシーノス原訳『ポポル・ヴフ』中公文庫p.66,216 Amazonリンク


・イシュリアル(天使)……ミルトンの「失楽園」に出てくる天使。サタンの正体を暴露した。(ピアス『悪魔の辞典』角川文庫P.308 Amazonリンク


・イスタユール(キチェー)……キチェー族の統治者のひとり。(レシーノス原訳『ポポル・ヴフ』中公文庫p.177 Amazonリンク


・イダヴェル(エッダ)……勤労の野の意。神々の集う場所。


・イツァム=ツァブ(神名)(中南米)……がらがら蛇の鈴(ル・クレジオ『チラム・バラムの予言』新潮社P.172 Amazonリンク


・イツァムナー(神名)(中南米)……イツァム=ツァブの顔(ル・クレジオ『チラム・バラムの予言』新潮社P.150 Amazonリンク


・イツトリ(マヤ)(トルテカ)……テスカトリポカの別名。「黒曜石のナイフ」の意。(参考:テスカトリポカヨアルリ・エヘカトルチャルチウトトリンネサワルピリテルポチトリ)(松村武雄編『マヤ・イカン神話伝説集』社会思想社P.211 Amazonリンク


・イドゥナ(神名)(エッダ)……ブラーギの妻。若返りのりんごの箱の所有者。


・イドパ(神)(メソポタミア)……熱病。(→ナムタル)(K.セリグマン『魔法―その歴史と正体』平凡社世界教養全集p.9 Amazonリンク


・イニシュ・ファウラ(地名)(アイルランド)……「宿命の島」の意。アイルランドの古名。(W・B・イエイツ編『ケルト幻想物語』ちくま文庫P.340 Amazonリンク


・イボイ(キチェー)……よろい鼠。(レシーノス原訳『ポポル・ヴフ』中公文庫p.113 Amazonリンク


・イマゴ・ムンディ……「世界の地図」(参考:ディ・イマゴ)(荒巻義雄『幻文明の旅』徳間文庫P.104 Amazonリンク


・イヨブセのマジュリ……蘇生神法の呪術(上記)。カグツチ誕生の際、仮死状態に陥ったイザナミを黄泉帰らせた法。


・インドリク(怪物名)(ロシア)……ロシアの伝説によく出てくる怪物。ネズミに似た姿で、ゾウほどの大きさがある。いつも地下に潜んでいて、なにかの拍子でそれがもがくと地震が起こるという。(参考:オグディシルチャ)(山田正紀『ツングース特命隊』講談社文庫P.117 Amazonリンク



楽天リンク






※記事中の画像は「フリー写真素材ぱくたそ」からのフリー素材やAmazon・楽天等へのスポンサーリンクなどです。
※Amazonリンクなどの店舗へのリンクは参考リンクです。同一の書籍等ではない場合があります。ご了承下さい。


posted by 青木無常 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 神話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

ファン